記事

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は人間に、他のいかなるものにも与えられなかったものを、お与えになられたのである。またアッラーは、天地とその間にある全てのもの‐アッラーに最も近しい存在である天使でさえ‐を、人間に従属させられた。アッラーは人間が眠っている時も起きている時も、座っている時でも立っている時でも、彼らを守護する者としたのである。またアッラーは人間にかれの啓典を授けられ、かれの使徒をお遣わしになられた。アッラーは彼らに話しかけられ、そして彼らの内のある者に特別のご寵愛をおかけになられた。また彼らの内のある者は、非常に敬虔であった。アッラーは彼らにかれの秘密を明かされ、また彼らを、かれの英知と慈愛の対象とされた。またアッラーは人間のために、天国と地獄をお創りになられた。かれの創造とご命令、報奨と懲罰は、最上の被造物である人間ゆえのものである。人間にはかれのご命令に服し、禁じられた物事を回避する義務があるが、それらに応じて報奨や懲罰を与えられるのである。」


人間の創造における様々な段階


最初、人間は言及すべき何ものでもありませんでした。アッラー()はこう仰っています:


人間には、言及すべき何ものもなかったような、ある一時の時間があったのではないか?(クルアーン76:1)


イスラーム中世期の大学者アル=ガザーリーは、こう言っています:


「人間に、アッラーの祝福について熟考させてみるがよい。いかにかれが人間を、卑しく、高貴さや成熟さとは程遠いつまらない存在から、高い地位に上げられたかということを。人間は無の状態の後に存在させられた。つまり死の状態の後に生を受け、沈黙の状態の後に語り始めたのである。また人間は当初盲目であったが、後に鋭い視覚を得、その後に再びその視力は衰える。また人間は無知の後に知識を獲得し、迷妄の後に正しい導きを得、貧困の後に豊かさを得た。人間は無であったのだ。そして無であることよりも忌むべきことが


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あろうか?人間は、アッラーのご命令により、大きな存在となったのである。」(「宗教諸学の再生」より)


人間は何から創造されたか?


アッラー()は人間が、男性の精子が女性の卵子に入ることによって創られるということを明らかにされています。アッラー()はこう仰いました:


人間に、一体彼自身が何から創られたかを考えさせるがよい。彼は射出される液体から創られたのだ。それは後背部と胸骨の間から排出する。(クルアーン86:5-7)


またアッラー()は、人間がこの手順によって子孫を残すということも明らかにされています。アッラー()は仰っています:


そしてかれ(アッラー)こそは人間を水からお創りになり、それを血縁関係と(血縁ではなく婚姻による)縁戚関係によるものとされたお方。あなたの主は全能のお方であられる。(クルアーン25:54)


またアッラー()は、かれが定められたその時が来るまで、胎児が外的要素から安全な場所に保護されることも明らかにされています。アッラー()は仰りました:


われら(アッラーのこと)はあなた(人間)を、取るに足らない液体から創ったのではないか?それからそれを決められた時期まで堅固で安泰な場所(子宮のこと)に据え、(その生命の運命を)定めたのである。(アッラーは、物事を)定めるに何と素晴らしいお方であろうか。(クルアーン77:20-23)


またアッラー()は、胎児が3つの「闇の段階」を経て成長する旨を明らかにされています。胎児は特定の段階を経た後、アッラーの御力によって最後の段階に到達し、それから子宮の中に存在し、やがてこの世に生まれ出るのです。アッラー()はこう仰っています:


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(アッラーは)あなた方を、あなた方の母親の胎内にお創りになられる。そして三つの闇における、創造に次ぐ創造(を行われる)…(クルアーン39:6)


人間の創造における諸段階の詳細


1)第一段階:男女の精液からなる混合液の一滴。アッラー()はこう仰いました:


そしてかれ(アッラーのこと)は、雌雄のつがいをお創りになられた。射出された一滴の精液から。(クルアーン53:45-46)


アッラーのご意思と共に、精子は女性の分泌液に混じり、そして卵巣に到達します。男女の精液の混合液を、アラビア語で「ヌトゥファ」と言いますが、これが人間の発達における最初の段階となります。尚卵巣に到達しなければ、精子は死んでしまいます。アッラー()は仰りました:


われら(アッラーのこと)は人間を混合した一つの生殖細胞から造り、彼を試練にかけるべく聴覚と視覚を与えた。(クルアーン76:2)


この段階において、いくつかの人間的な特質が出現し始めます。アッラー()はこう仰いました:


(不信心な)人間に災いあれ。その不信仰の何と激しいことであろうか!(考えさせてもみよ、アッラーは)彼を一体何からお創りになられたのか?(かれは)彼を一滴の精液からお創りになり、それから(段階的に)彼を仕上げていかれたのだ。(クルアーン80:17‐19)


また胎児の性別も、この時期に決まります。アッラー()は仰っています:


天地の大権は、アッラーにのみ属する。かれはお望みになるものを造られ、お望みの者には女子のみを、またお望みの者には男子のみをお授けになる。またあるいは男女両方ともお授けになることもあれば、お望みの者を不妊にもされたり


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もする。実にかれこそは全知全能のお方なのである。(クルアーン42:49-50)


またアッラー()は、こうも仰っています:


かれ(アッラー)こそはあなた方を、胎内でお望みのままに形造られるお方。威光高くこの上なく英明なかれの他には、崇拝すべきいかなるものも存在しない。(クルアーン3:6)


もしこの混合体が子宮に着床しないと、それはアッラー()のご意思と共に、子宮の外に排除されてしまいます。アッラー()は仰っています:


アッラーは、全女性が(その子宮に)宿すものをご存知であられる。また(妊娠期間や胎児の数、大きさなどにおいて)子宮の減らすものと、増やすものも。全てはかれの御許で(精密に)定められているのである。(クルアーン13:8)


しかしもしアッラー()がそうお望みになられるのならば、その混合体は子宮に着床し、「ヌトゥファ」の段階から「アラカ」の段階へと移ることになります。そしてそれは子宮壁に埋まり込んだ形で、栄養分を摂取し始めます。アッラー()は仰りました:


またわれら(アッラーのこと)は(その肉塊を)、われらが望む一定の期限が来るまで子宮に据え、それから子供として(胎内に)出す。(クルアーン22:5)


2)第二段階:これは「アラカ(アラビア語で、ヒルのような形状の凝固した血液体を意味します)」の段階、と呼称されますが、これは精液の混合体が子宮壁に付着し、その血液から滋養分を摂取するという事実に基づいています。これは他の生物に吸い付き、その滋養分を摂取するヒルに酷似しています。アッラー()は仰りました:


読むのだ。(創造を行われたあなたの主の御名によって読め。(かれは)人間を一滴の凝血からお創りになられた。(96:1-2)


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またアッラー()は、こうも仰っています:


彼(人間)はそもそも射出された精液の中の、一滴の精子ではなかったのか?そしてそれから一塊の凝血となり、それからまた(アッラーが)創造を加えられ、(その形を)整え完成させられたのではないか?そしてそれ(1人の人間)から男女の組み合わせを創られたのでは?(クルアーン75:37-38)


3)第三段階:これは「ムドゥガ(アラビア語で、肉塊)」の段階と呼称されますが、これはこの段階における胎児が噛んだ肉塊のような形状をしているからです。アッラー()は仰りました:


そしてわれら(アッラーのこと)は…凝血から肉塊を、肉塊から骨を造り、そして骨の上に肉を着せた…(クルアーン23: 14)


この段階において、胎児には人間の形状が認められ始め、ついには人間そのものの形になるに至ります。アッラー()は仰っています:


実に地にあるものも、天にあるものも、いかなるものもアッラー(の知)から隠れることなどは出来ない。かれ(アッラー)こそはあなた方を、胎内でお望みのままに形造られるお方。(クルアーン3:5-6)


また胎児に魂が吹き込まれるのは、実にこの段階におけることです。アッラー()は仰ります:


…(アッラーは)その形を整え、そこにかれの魂を吹き込まれた。そしてあなた方に聴覚と視覚と心をお与えになられたのだ。あなた方は何と感謝することの少ないことか。(クルアーン32:7-9)


尚各々の段階には、決められた期間があります。これについては、教友イブン・マスウード()の伝えている伝承に詳細を見出すことが出来るでしょう。彼はこう伝えています:「正直者であり、かつ信頼されるお方であるアッラーの使徒()は、私たちにこう言いました:


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“実にあなた方の構成要素は母の胎内に四十日間留まり、それからそこで同じ期間一個の凝血となり、それからまたそこで同じ期間1個の肉塊となる。それから一人の天使が遣わされ、そこに魂を吹き込む。そしてそれに対して四つの言葉:つまり彼の糧と寿命、そしてその行い、及び彼が幸福な者となるか、あるいは不幸な者となるかを書き留めることを命じられる。


かれの他に真に崇拝すべきもののないお方(アッラーのこと)にかけて。あなた方の内のある者は、天国まで後一歩という所まで天国の民の行為を行い続ける。しかしそこで(天命を記された)書が勝り、それによって地獄の民の行為を行い、地獄へと入るのだ。


またあなた方の内のある者は、地獄まで後一歩という所まで地獄の民の行為を行い続ける。しかしそこで(天命を記された)書が勝り、それによって天国の民の行為を行い、天国へと入るのだ。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)


魂とは何か?


魂は私たちが見ることも理解することも出来ない存在ですが、私たちはいくつかの証拠を目にするによって、その存在を信じています。魂は私たちの主()の存在を示す、最大の証拠の一つです。また魂は、知覚によって捉えることが可能な実際的証拠を常に要求する、物質主義者らに対する論拠ともなります。というのも魂を知覚出来ていなくても、彼らはその存在を示すいくつかの証拠ゆえにその存在を信じているのです。魂は神秘の一つであり、アッラー以外の誰もその真実を窺い知ることは出来ませんし、そうするためのいかなる努力も無益なのです。アッラー()はこう仰っています:


彼らはあなた(ムハンマド)に、魂について尋ねる。言うがよい、「魂はわが主の命によるもの。あなた方は知識を、ごく僅かしか与えられてはいないのだ。」(クルアーン17:85)


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ヒジュラ暦5世紀の学者アッ=ラーギブ・アル=アスファハーニーは、こう言っています:


「(魂は)生命を与えられた肉体と共にあり、それと共に動き、その周囲のことを感じ取り、知識を得、ある種の意見を有し、善悪を識別する。もし人間が魂を失えば、これらの特質を全て喪失することになり、ただ運搬されるだけの肉体と化してしまう…。それは肉体に属する肉体的特徴と同様、そこに精神的特徴が属しているからなのである。」


骨格が形作られ、そこに肉が装着されるのは、この「ムドゥガ」の段階です。アッラー()はこう仰っています:


そしてわれら(アッラーのこと)は…凝血から肉塊を、肉塊から骨を造り、そして骨の上に肉を着せた…(クルアーン23: 14)


またアッラー()はクルアーンの中の説話において、こう言及されています:


…そしてその骨を見よ。われら(アッラーのこと)がいかにそれを持ち上げ、そしてそこに肉を付けるかを(見るのだ)…(クルアーン2:259)


胎児はアッラーがお定めになった時期まで成長を続け、その後この世界に生まれ出ます。アッラー()は仰りました:


(審判の)時の知識は、かれ(アッラー)にのみ帰せられる。そしてかれが知らずしては、いかなる果実もその蔽いから姿を現すことなく、またいかなる女性(や雌体)も妊娠したり、分娩したりすることはない。(クルアーン41:47)


またアッラー()は、こうも仰っています:


そしてわれら(アッラーのこと)は人間(アーダム)を、泥土の抽出物から創造した。それから(アーダムとその子孫の)精子を堅固な置き場所(卵巣)に設え、そして精子から凝血を、また凝血から肉塊を、肉塊から骨を造り、そして骨の上に肉を着せた。それからわれらは、また別の創造を完成させたのである。偉大なるアッラー、最善の造形者よ。それ


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からあなた方は死ぬのだ。そして審判の日に蘇されるのである。(クルアーン23:12-16)


また別の句において、アッラー()はこう仰っています:


人々よ、もし復活を疑っているというのなら(考えてみよ)、実にわれら(アッラーのこと)はあなた方(の祖アーダム)を土塊から創造したのだ。そして(アーダムとその子孫の)精子から凝血を、また凝血から肉塊を造るが、(その肉塊は)完成することもあればそうはならないこともある。(これらは全て)われらがあなた方に(われらの威力を)明白に示すがためのもの。またわれらは(その肉塊を)、われらが望む一定の期限が来るまで子宮に据え、それから子供として(胎内に)出す。それからあなた方は強壮(の時期)を迎えるが、あなた方の内のある者はその前に他界し、またある者は最も厭わしい年齢期にまで到達する。そして物事を知った後に、また無知な状態へと舞い戻るのだ。またあなたは干からびた大地にわれらが雨が降らせると、それが振動して(そこから植物が芽を出し)伸び上がり、あらゆる種類の麗しい植物が生育するのを見るのだ。これはアッラーこそが真理であり、かれが死者を生き返し、そしてかれが全能であるからに他ならない。(クルアーン22:5-6)


また下記の句が示すように、アッラー()は常に真実を語られます:


われら(アッラーのこと)は彼らにとってそれ(クルアーン)が真理として明白になるまで、天地の彼方と彼ら自身の内において、われらのみしるしを見せよう。あなたの主が全てのことに対する証人であられるだけで、あなたには十分ではないのか?(クルアーン41:53)


キース・ムーア11教授はその著「The Developing Human(発達する人間)」の中で、こう述べています:


11 キース・ムーア博士は、カナダはトロント大学の、胎児発達学教授です。尚この引用文は、ムハンマド・アル=ムティーゥの著「I won Muhammad


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「これらの言葉が神からムハンマドに伝達されたということは、明白であると思う。 これらの知識は全て、何世紀も後になって初めて発見されたものなのだ。 私はこの事実が、ムハンマドが神の使徒であったに違いないことを示していると思う。」


そして彼は、更にこう述べています:


「私自身は、彼にこのような発言をさせたものが、神的な霊感か、あるいは啓示であると見なすことに、いかなる困難も見出しません。」


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and did not lose the Messiah(私はメシアを失うことなくムハンマドを得た)」からのものです。


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この世の生活の実相


アッラー()は私たちにこの世の真実を明らかにされ、またそれが過ぎ去ってゆく影のようなものである、と仰られました。


現世での生活が遊興と享楽と装飾であり、あなた方の間の財産や子孫の自慢やその数の競争であることに過ぎないことを知るのだ。それはちょうど慈雨が作物を実らせて農夫を(一時的に)喜ばせたものの、それからそれが枯れて黄色くなり、やがて朽ち果てるようなものである。そして来世にこそは(不信仰者に対する)アッラーからの厳しい懲罰と、(信仰者に対する)お赦しとお悦びがあるのだ。実に現世とは偽りの享楽に他ならない。(クルアーン57:20)


またアッラー()は、この世とは試練である、とご説明されています。そして現世の享楽は人をそこに溺れさせ、アッラーを想起することを忘れさせてしまう、とご警告されています。アッラー()は仰りました:


それゆえあなた方が(現世において)授かるものは、現世の生活での(束の間の)享楽に過ぎない。しかし信仰し、アッラーにのみ全てを委ねる者にとっては、アッラーの御許にあるものこそが最善であり永劫なのである。(クルアーン42:36)


またアッラー()は、この世は永遠などではなく、むしろ「永遠の生活へと至る通過点」であるのだ、と仰っています。この世の生活はちょうど、豊饒な土地の畑の一画のようなものです。人はそこにおいて、自分が植えた分だけのものを収穫します。もしそれが善いものであれば善いものを収穫し、悪いものであれば悪いものを収穫することになるのです。アッラー()はこう仰っています:


彼らに、現世の生活に関しての譬えを説いてやるのだ。それはまるでわれら(アッラーのこと)が天から下す、(雨)水のようなもの。大地の植物はそれを取り入れ(成長した後)、やがて枯れ果て、風で跡形もなく吹き飛ばされてしま


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う。アッラーはいかなることも可能にされるお方である。財産と子孫は現世の生活における虚飾。しかし永劫の善行こそは、あなたの主の御許で最善の報奨であり、最善の希望なのである。 (クルアーン18:45-46)


この世は来世に比して非常に些細なものであるゆえ、アッラー()はそこにおいて信仰者にも不信仰者にもお恵みになられます。アッラー()は仰ります:


またイブラーヒームが、こう言った時のこと(を思い出せ):「主よ、ここ(マッカ)を平安な町とし、その住民の内、アッラーと最後の日を信仰した者たちに果実をお恵み下さい。」(アッラーは)仰った:「われは信仰を拒否した者にも、暫しの楽しみを与えよう。それからやがて、火獄の懲罰を強いるのだ。その行き所の何と忌まわしいことであろうか。」(クルアーン2:126)


またアッラー()は、こうも仰っています:


われら(アッラーのこと)は彼らにも、そしてまた彼らにも、いずれの者にもあなたの主の賜物を与えてつかわそう。そしてあなたの主の賜物は、禁じられてはいないのだ。見よ、われらが(現世において)いかに彼らを互いに優越づけたか?そして来世においては(それより遥かに)大きい位階と優劣(の差)があるのだ。(クルアーン17:20-21)


教友の一人、サハル・ブン・サアド()はこう言っています:


「アッラーの使徒()はズルフライファを通り過ぎた際、太った羊の死骸を見ました。そして、こう言いました:“この羊は、もう飼い主にとって用無しであろう?”教友たちは言いました:“ええ。”彼は言いました:“私の魂がその御手に委ねられているお方(アッラーのこと)にかけて。この世はアッラーにとって、この飼い主(にとっての羊)よりも無意味なものである…。もしこの世がハエの羽一枚にでも値するのであれば、アッラーは不信仰者に一口の水をもお恵みにはなられないであろう。”」(アル=ハーキムによる伝承)


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またアッラー()は、人に来世とそこにおけるお恵みを希求することを奨励しています。かれ()はこう仰いました:


いや、あなた方は(来世よりも)現世の生活を好んでいる。来世こそは最善かつ永劫であるというのに。(クルアーン87:16-17)


また預言者ムハンマド()は、こう言っています:


「アッラーにかけて。この世に対する来世というものは、ここ‐そう言って、彼は海を指差しました‐に一本の指を入れるようなものである。そこから指を抜き、そこに付着するものを見てみるがよい(つまり現世には、そこに付着した液体ほどの価値しかないということ)。」(ムスリムの伝承)


しかし来世におけるお恵みを享受出来るのは、被造物の中でもアッラー()が特別にお選びになられ、ご満足された最善の者たちのみなのです。アッラー()は仰っています:


(よいことにおいて)施し、(アッラーの禁じられた物事から)身を控え、最も美しきもの(イスラーム)を心から信じる者は、われら(アッラーのこと)がよい行いを容易いものとしてやろう。一方吝嗇し、(来世の享楽より現世の欲望や)富を追求し、最も美しきもの(イスラーム)を嘘とする者は、われらが(よい行いをするにあたっての)困難さへと導いてやろう。(クルアーン92:5-10)


しかしこのことは、人が修道僧のようになって飲食や衣服、性生活などの許された現世的諸事や全てのよき糧を放棄しなければならない、ということにはなりません。アッラー()はこう仰いました:


言え(ムハンマド)、「(アッラーが)そのしもべのために提供されたアッラーの装飾品と、その糧からのよきものを禁じる者は何様であることか?」 (クルアーン7:32)


またアッラーの使徒()は言いました:


「アッラーは脆弱な信仰者よりも、強い信仰者を愛でられる。そしてそのいずれも善いのである。あなたを益する行為に熱


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心であり、かつアッラーのご援助を乞うのだ。そしてそこにおいて怠慢であってはならない。そしていかなる災厄があなたを襲っても、“ああ、もしあのようにしていたらなあ”などとは言わず、“これはアッラーからの定命。かれはお望みのことをなされる”と言うのだ。というのも“もし”は、悪魔の行いに通じる扉であるからである。」(ムスリムの伝承)


宗教が命じているのは、私たちが人生において中庸の状態にあることなのです。アッラー()は仰っています:


そしてあなたの(施しの)手を(吝嗇さゆえに)首に巻きつけたままにしたり、または(度を越して、施しという)手を完全に開け広げてはならない。そうすればあなたは咎めを受けたり、後悔したりするであろうから。実にあなたの主は、かれがお望みになられる者に糧を豊かにお恵みになり、また差し控えられる。かれはそのしもべについて、全てをご存知になり、かつ全てをご覧になられるのである。(クルアーン17:29-30)


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人間とジンの創造の目的


アッラーは人間とジンを、アッラーのみを崇拝するために創造されました。アッラー()は仰ります:


そしてわれ(アッラーのこと)はジンと人間を、われを崇拝させるべくして創造したのだ。われはあなた方からの糧も欲しなければ、あなた方がわれに食を与えることも望んではいない。実にアッラーこそがこの上ない御力を備えられ、(万有に)糧を授けられるお方なのだ。(クルアーン51:56-58)


人間はただ無意味に創造されたわけではありません。アッラー()は仰っています:


一体あなた方は、われら(アッラーのこと)があなた方をいたずらに創ったとでも思っているのか?そしてあなた方が(現世での行いの清算のために)わが御許に戻って来ないとでも?しかしアッラーはこの上なく崇高なるお方、真の王であられる。偉大なる玉座の主であるかれの他に、真に崇拝に値する何ものもないのだ。(クルアーン23:115-116)


アッラー()は人類に対し、異なる時代において、数々の使徒をお遣わしになられました。そしてそれは人類に物事を明らかにし、彼らをアッラーのご満悦へと至る真っ直ぐな道へと導くためであったのです。アッラー()は仰ります:


人々は(元来)一つの共同体であった。それからアッラーが使徒たちを、吉報を伝え、警告を告げる者として遣わされ、彼らと共に真理による啓典を下されたのだ。それは(宗教に関する意見の)相違に陥っていた人々の間を裁くためであったのである。しかし啓典を授かった者たちは、明証が到来した後に及んでも互いに妬み合い、そこにおいて(意見の)相違に陥り続けた。それでアッラーは、彼らが真実において相違していたことに関して(明らかにすべく、)かれのお許しでもって信仰者たちをお導きになられた。アッラーは、かれ


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がお望みになられる者を真っ直ぐな道へとお導きになられるのだ。 (クルアーン2:213)


しかしこれは、全人類へと遣わされた預言者ムハンマド()のメッセージによって全ての使徒の任務が終了するまでのことでした。アッラー()はこう仰っています:


言え(ムハンマドよ)、「あなた方が、かれ(アッラーのこと)に同位者として並べ、共にしたものを見せてみよ。いや、決して(そのようなことは有り得ないのだ。)かれこそは、偉大かつこの上なく英知溢れたアッラーなのである。」(クルアーン34:27)


人間がそれゆえに創られた任務とは、明瞭かつ決定的なものです。人間はその創造主であるアッラーを崇拝するために、創られたのです。それで、たとえ人生において有する享楽の数が微々たる物だったとしても、自分自身が創造された理由ゆえに人生を利用する者は、真の幸福を勝ち取ります。一方で自分の人生を、自分自身が創造された理由ゆえに利用しない者が見出す者は、損失と心理的問題、不安、悲しみのみなのです。それは、たとえ彼がこの世における全ての享楽や喜びを一手にしていたとしても変わりません。アッラー()はこう仰いました:


…そしてもしわが御許からあなた方に導きが下った時に、わが導きに追従する者は迷うこともなく、不幸になることもないであろう。しかしわれの訓戒から背き去る者には、実に苦しい生活が待ち受けている。そして更に、われら(アッラーのこと)は審判の日に彼を盲目にして蘇らせよう。(クルアーン20:123-124)


この宇宙に存在するものは全て、明瞭な目的と英知、偉大な利益のもとに創造されています。それは、人がそのことを理解しているかどうかに関わりません。アッラー()は仰っています:


そしてわれら(アッラーのこと)は天地と、その間にあるものを、無意味に創ったのではない。それは不信仰者の憶測なのである。不信仰者に業火の災いあれ。(クルアーン38:27)


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アッラー()への崇拝は、かれのご命令を遵守し、またかれが禁じられた物事を回避することで完遂されます。そしてそれらは、アッラーの定められた法規定に則って成されなければなりません。アッラー()はこう仰っています:


そしてこれこそ真っ直ぐなるわが道。ゆえにそれに従うのだ。そして(真理以外の別の)道に従ってはならない。そうすればあなた方はかれ(アッラーのこと)の道から、離れ離れに遠ざかってしまうであろう。これこそかれ(アッラー)が、あなた方に命じられていることなのだ。あなた方は恐らく畏れることであろう。(クルアーン6:153)


そして宗教においては何者も、意図的であるかそうでないかに関わらず、アッラー()がお定めになられていないようなことを語ってはなりません。アッラー()は仰っています:


そしてアッラーにこそ美名が属するのであるから、それをもってかれに祈願するのだ。かれの美名をないがしろにするような輩は放っておくがいい。いずれ彼らは自分たちが行っていたところのもので報いを受けるだろうから。(クルアーン7:180)


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この宇宙における全ての終わりは、死です。何ものも死から逃避することは出来ません。アッラー()は仰っています:


地上の万象は滅び去る。ただあなたの主の、荘厳かつ高貴なる御顔だけが残るのである。(クルアーン55:26-27)


どんなに死から逃げようとしても、そうすることは出来ません。アッラー()は仰ります:


言え、「あなた方が逃げようとしている死は、必ずあなた方のもとを訪れるのである。そしてあなた方は幽玄界も現象界もご存知であられるお方のもとへと送り返され、かれはあなた方の(現世での)所業をあなた方に伝え聞かせるのである。」(クルアーン62:8)


また、人がいかに自分の命を延ばそうとしても、そうすることは出来ません。それはそもそも定められ、決定されていることだからです。アッラー()は仰りました:


いかなる民にも(定められた)期限がある。それで彼らの期限(の終わり)が到来したら、彼らはそれを一刻も先延ばしにすることも出来なければ、前倒しにすることも出来ないのだ。(クルアーン7:34)


創造主であるアッラーは、かれの存在を疑う人間とジンに対し、以下のように挑まれています:


それでは(死期が訪れて、魂が)喉元にまで上がって来たら(、あなた方はどうするのか)。あなた方はその時、それを目にするのだ。われら(アッラーのこと)はあなた方よりも、それ(あなた方の魂)に近いのだが、あなた方には分からない。それであなた方が(審判の日の)報いなど受けたりしないと言うのであれば、そしてあなた方の言うことが本当であると言うならば、それを元に戻してみよ。(クルアーン56:83-87)


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また死の間際になって、全ての者は信仰します。しかし誰も、現世に戻って善行を行う機会を与えられることはありません。アッラー()は仰ります:


そして彼ら(不信仰者)のもとを死が訪れると、こう言う:「主よ、私を(現世の生活に)戻して下さい。私は自分がやり残して来たことについて、善い行いをしますから。」いや(、戻ることは出来ない)。それは彼が(、益もなく)言っている言葉に過ぎないのだ。そして彼らの向こうには、彼らが復活させられる日までの障壁がある。(クルアーン23:99-100)


人の死期、そしてその場所は、アッラーのみがご存知になられます。アッラー()はこう仰いました:


実にアッラーの御許にこそ、(審判の)時の知識は属する。そしてかれこそが慈雨をお降らしになり、子宮の中にあるものをご存知になられる。人は明日何を獲るかを知らず、またどの土地で死ぬことになるかも知らない。実にアッラーは全てをご存知になり、全てにご通暁されるお方であられる。(クルアーン31:34)


死には、大小二種類があります。大きなものとは、魂がその肉体を完全に離脱する時のものです。一方小さいものとは、魂が肉体を一時的に離脱する時のものです。その場合、魂は再び肉体に戻ります。アッラー()は仰りました:


アッラーはその(定められた)死期にある魂と、眠りの中にあるまだ死んではいないそれ(魂)をお召しになられる。そして死を定められたものは(その御許に)留め置き、そうではないものは既定の時期まで解き放たれる。実にこの中には熟考する民へのみしるしがあるのだ。(クルアーン39:42)


イスラームにおける世界の開端と終焉


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死後何が起きるか?


死後、人は蘇らされます。そして現世における行いの記録を、手渡されるのです。アッラー()は仰っています:


これはアッラーこそが真理であり、かれが死者を生き返し、そしてかれが全能であるからに他ならない。(クルアーン22:6)


不信仰者というものは時代を問わず、この復活と現世の行いの清算を否定してきました。これは真新しいことなどではないのです。アッラー()は仰りました:


不信仰者たちは、(死後)蘇らされることなどはないと思い込んでいる。言え、「いや、私の主にかけて。あなた方は蘇らされ、(現世での)所業を通達されるのだ。そんなことはアッラーにとって他愛もないことである。」(クルアーン64:7)


彼ら不信仰者たちは人を迷わせ、死後の復活という真実を拒ませるために努力します。アッラー()はこう仰いました:


「彼(預言者ムハンマド)はあなた方に、あなた方が死んで土となり、骨となった後に、(呼び)出されるのだなどと約束したのか?あなた方が約束されているのは、実に途方もないことである。」(クルアーン23:35-36)


彼らは生死を単なる自然現象と見なし、それら(生死)が彼ら同様被造物であることを認識しません。アッラー()はこう仰っています:


彼らは言う:「(人生とは、)私たちの現世での生活のみなの(であり、来世などはないの)だ。私たちは生き、死に、私たちを滅ぼすのは歳月だけである。」彼らにはそのことに関して、少しの知識もない。彼らは(根拠もない)憶測をしているに過ぎないのだ。(クルアーン45:24)


またある者たちは、不信仰を貫徹するために途方もない論証を模索しました。アッラー()はこう仰っています:


イスラームにおける世界の開端と終焉


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実に彼ら(マッカの不信仰者)は言っている:「私たちには一度きりの死があるのみであり、(その後)蘇らされることなどはない。あなた方が本当のことを言っているのなら、私たちの祖先を連れ(戻し)て来てみるがよい。」(クルアーン44:34-36)


アッラー()はこのような者たちに、こう論駁されています:


そして彼らは言う:「私たちが骨となり、残骸となった後に、新たな創造として蘇らされると?」言ってやれ、「石にでも、鉄にでもなるがいい。あるいは、あなた方の胸中において偉大に思われる、いかなるものにでも。」すると彼らは言う:「一体誰が、私たちを(元に)戻すと言うのか?」言ってやれ、「最初にあなた方を創られたお方(が、あなた方をお戻しになられる)。」彼らはあなたに向かって(蔑みながら)頭を振りつつ、こう言う:「それはいつのことなのだね?」言え、「近い日のことかもしれない。その日(アッラーは)あなた方を召喚され、あなた方はかれを讃美しつつそれに応える。そしてあなた方は(現世、あるいは墓の中に)、ほんの少しの間しか滞在しなかったと思うであろう。(クルアーン17:49-52)


また彼らは清算の日を否定します。アッラー()は仰りました:


不信仰者たちは言う:「(審判の)時など、私たちにはやって来ない。」言ってやれ、「いや、わが主にかけて。それは必ずやあなた方のもとに到来するのである。幽玄界をご存知のお方に誓って。天においても地においても、小蟻一匹の重さほどでも、かれから免れるものはないのだ。それより小さいものでも、また大きいものでも、明白なる書に記されないものはないのである。」それはかれ(アッラーのこと)が、信仰し善行に励む者たちにお報いになるためである。彼らには(罪の)お赦しと、貴いお恵みがあろう。しかしわれら(アッラーのこと)のみしるしにおいて努めて抗う者たちには、痛烈で忌まわしい懲罰があろう。(クルアーン34:3-5)


イスラームにおける世界の開端と終焉


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その日アッラーは、全創造を復活させられます。アッラー()は仰っています:


あなた方(全て)の創造も復活も、一つの生命(の創造と復活)同様(アッラーにとって容易いこと)なのである。実にアッラーは全てをお聴きになり、ご覧になられるお方。(クルアーン31:28)


そして清算の日に、彼らを一まとめに召集されます。アッラー()は仰りました:


言え、「以前の者も後世の者も全て、その定められた日の定められた時に(蘇されるのだ)。」(クルアーン56:49-50)


その日、全ての被造物は蘇らされるのです。アッラー()は仰っています:


われら(アッラーのこと)はあなた方の内の先立った者たちのことも知っているし、あなた方の内の後からやって来る者たちのことも知っている。(クルアーン15:24)


アッラー()は人間を、公正にお裁きになられます。彼らの行いが善ければ報奨が与えられ、悪ければ懲罰が与えられるのです。アッラー()は仰りました:


その日(審判の日のこと)、全ての者は(自らが)現世で行った善いことも、悪いことも全て眼前に見出す。彼は、自分自身とそれ(行った悪行)との間に遠い隔たりがあることを望むであろう。アッラーは(その日のかれのお怒りに関して、)あなた方に警告される。そしてアッラーは、そのしもべに対して哀れみ深いお方であられるのだ。(クルアーン3:30)


またアッラー()は、こうも仰っています:


アッラーはその日、あなた方を皆復活させられる。そして彼らが(現世で)行ったことを、お告げになられる。彼らがそれを忘れてしまっていても、アッラーはそれを(仔細に)


イスラームにおける世界の開端と終焉


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数え上げられるのだ。アッラーは全てのことにおける証人であられる。(クルアーン58:6)


その偉大な日、人は最も近しい人や最愛の近親などすら構っている余裕もありません。アッラー()は仰っています:


それで(審判の日に、復活のラッパが吹き鳴らされ)大音波が響き渡る時。その日人はその兄弟や母親、父親や配偶者、そしてその子供たちからさえも身を翻す。各人はその日、(自分自身の)物事で手一杯なのである。(クルアーン80:33‐37)


その日、悪行を犯していた者は、懲罰を目の当たりにします。そして地獄の業火から逃れるためならば、自分にとって最愛の者すら犠牲として差し出したいと願うほどの状態になります。アッラー()は仰りました:


(その日、互いに親しい者たちは)互いの姿を認める(が、安否を尋ね合うこともないほどの恐怖に陥っている)。罪深い者はその日の懲罰から免れるためなら、その子息すら売り渡してしまいたいと思うであろう。そして配偶者や兄弟(姉妹)、彼を庇ってくれる親族、また地上の全てのものでさえも、自分が救われるためなら(、彼らを犠牲にしたいと思うであろう)。(クルアーン7:11-14)


しかしその日が到来すれば、人は誰のことも自分の身代わりに出来なければ、自分自身を救うことも出来ません。アッラー()は仰っています:


不信仰者たちは、もし彼らに審判の日の懲罰を免じてもらうための地上にある全てとそれと同様のものがもう1つあったとしても、それを受け入れてもらえない。そして彼らには痛烈な懲罰があるのだ。(クルアーン5:36)


その日唯一受け入れてもらえるものといえば、それは己の善行のみなのです。アッラー()はこう仰っています:


そしてあなた方をわれら(アッラーのこと)に近付け(高い位階に上げてくれ)るものとは、あなた方の財産でも子孫


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でもないのだ。しかし信仰して善行に励む者には、彼らの行ったことに対して倍の報奨があろう。そして彼らは、(天国の高きにある)住まいに安寧に暮らすのだ。(クルアーン34:37)


またアッラー()は、こうも仰っています:


あなた方の主のみしるしのいくつかが到来する日、(不信仰者たちはついに信仰せざるを得なくなるが)その信仰は(もはや)その魂を益しない。あるいは(それら審判の日のいくつかの予兆が到来する前に信仰に入っていた者たちでも)その信仰をもってよきものを得ることがなかった者たち(はその日、その信仰心が彼らを益することはない)。(クルアーン6:158)


その日、人が以前依存していた物質的諸事は全て消失します。アッラー()は仰りました:


(アッラーは、審判の日にこう仰られる:)あなた方は、われら(アッラーのこと)が最初にあなた方のことを創った時のように、(財産や仲間なども持たずに)われらのもとに一人一人やって来た。そしてあなた方は、われらがあなた方に(現世における楽しみとして)与えた物全てを、背後に置いて来たのだ…(クルアーン6:94)


その日、唯一手元に残るのは、現世で行った善行のみです。アッラー()は仰っています:


それで小蟻一匹の重さほどでも善行を行った者は、(その日)それを目の当たりにする。そして小蟻一匹の重さほどでも悪行を行った者は、(その日)それを目の当たりにする。(クルアーン99:7-8)


イスラームにおける世界の開端と終焉


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