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ファラオは(大臣に命じて)言った。「ハマンよ、わたしのために高い塔を建てよ。わたしが(天国の)門に到達出来るように。そうすればモーゼの神を見るであろう。どうせ彼(モーゼ)は嘘をついているに違いないのだが。」このようにファラオには、自分の悪い行いが立派に見えて、(正しい道)から締め出されてしまった。ファラオの策謀は、破滅を齎すだけであった。”(クルアーン 





千年以上に渡り、イスラームの啓典以外で言及された唯一のの「ハマン」は、バベルの塔の物語におけるバビロニア人の廷臣だけでした。非ムスリムの知識人たちは、クルアーンにおける彼の言及について嘲り、それをムハンマドがバイブルから不的確な借用をした証拠である、と述べます。つまり彼がバビロンの伝説と、それよりも前の出エジプトの物語とを混同していると言うのです。









1799年、ナポレオンの配下の大佐の一人がエジプトのロゼッタ港で、黒ずみ桃色がかった花崗岩(写真上)を発見しました。それが改宗ムスリムであるアブドッラー・ジャック・ド・メヌーの目に入ると、彼はその調査を依頼するため、カイロへと送りました。紀元前196年にさかのぼるそのロゼッタ・ストーンは、古代エジプトの神聖文字であるヒエログラフ、民衆文字であるデモティック、そしてギリシャ文字の三種類の文字で書かれており、その発見は世界中の学者たちがようやくエジプト象形文字の解読が出来るようになることを意味しました。その成果の一つとして、ウィーンの博物館に展示されていた、モーゼの時代に由来するファラオの石碑の碑文の解読に成功したことがあります。興味深いことに、そこには「ハマン」の名が碑文に刻まれていました1。そして彼には「採石場の労働者の長」という称号が与えられていました2。まさに、ファラオは彼に高い塔の建設を命じていたのです。





 “また(われらが懲罰を与えた)コラとファラオとハマンのことであるが、モーゼが明証を彼らにもたらしたにも関わらず、それでも彼らは地上において高慢であった。そして彼らはわれらを凌ぐことは出来なかった。”(クルアーン29:39









 









 “だが今日は、われらは後の者へのしるしとするため、あなたの身体を救うであろう。だが人々の多くはわれらのしるしを疎かにする。”(クルアーン10:92)3





 “われらはその(ソドムの町を)上を下にして転覆し、焼いた泥の石を彼らの上に降らせた。実にこの中には知性ある者への、種々のしるしがある。その(町の跡)は、(マッカからシリアへと続く、現在の死海のある)大道に沿ってなお存在する。実にこの中には信仰する者への一つのしるしがある。”(クルアーン15:7477









預言者ロトは、同性愛と抑圧について警告したことから、人々に危害を加えられました。そして神は最終的に男色者へ空から煉瓦を降らせ、さらに地を盛り上がらせて彼らの上にひっくり返したのです。死海(写真上)の海水はその恐ろしい破壊の跡地を満たしました。現在、当時その地に栄えた人々をうかがい知ることの出来る、僅かな遺跡(写真下)のみが発見されています。









それゆえ、クルアーンを読み、過去の諸国家の逸話からの教訓を得ましょう。文明の絶頂を謳歌し、莫大なる富を築いて権力と名声を得ていた人々は、主への感謝を忘れていたのです。彼らは虚偽に従い、偶像を崇拝したために退廃的となって腐敗し、傲慢かつ横柄、また残虐で抑圧的となりました。神は彼らに奇跡と啓示を携えた預言者たちを遣わせ、かれの恩寵を思い起こさせ、かれへの義務を守り、自分たちのみならず全ての創造物に対して公正で慈悲深くあるよう命じました。彼らはそれらの明確なしるしにも関わらず、頑迷に不信仰を貫いたのです。彼らは預言者たちを拒絶し、嘲笑し、軽蔑し、虐待した上、殺害をも試みました。





遂に、彼らはその神をも怖れぬ態度によって自らの破滅を急いだため、自分たちに対するいかなる望みも言い分もなくなったとき、神は地を清めたのです。彼らの遺跡は現在、私たちにとっての訓戒としての役割を果たすだけでなく、クルアーンが神に由来するものであることを証明します。神によって啓示を下された預言者ムハンマド以外には、そのような詳細を確信をもって朗誦することは出来なかったのです。





 “彼らには、先人のこれらの消息が伝達しなかったのか。ノア、アード、サムードの民・・・また転覆した(ソドムの)諸都市(の消息が)。使徒たちは彼らに明証をもってやって来た。神は彼らを損なわれない。だが彼らは彼ら自身を害したのである。”(クルアーン9:70



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